日本には余市蒸溜所(北海道)、宮城峡蒸溜所(宮崎県)、サントリー白州蒸溜所(山梨県)、サントリー山崎蒸溜所(大阪府)など主要な蒸溜所の他に、「クラフトウイスキーブーム」の波が日本に押し寄せています。日本各地で新たなウイスキー蒸溜所が建設され始め、新たな活気に沸いています。
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ウィスキーは蒸留酒のひとつで、大麦・ライ麦・トウモロコシなどの穀物を麦芽の酵素で糖化し、
これを発酵させ蒸留器で蒸溜し、木製の樽につめて熟成させたものです。
ウイスキーはモルト(大麦麦芽)を原料にした「モルトウイスキー」と、トウモロコシなどの穀物を原料にした「グレーンウイスキー」の2つに分けられます。その2つを組み合わせたのが、「ブレンデッドウイスキー」。
ブレンデッドウイスキーに対して、「シングルモルトウイスキー」は他の蒸溜所の物とブレンドせず、単一の蒸溜所のモルトウイスキーのみで作られた製品の事を言います。
アイルランド・スコットランド・アメリカ・カナダと並び、今や「世界の5大ウイスキー」の1つに数えられている日本のウイスキー。ニッカウヰスキーの創業者竹鶴政孝がスコットランドの製法を日本に持ち込んだ事から、
ジャパニーズウィスキーはスコッチウイスキーによくにた特色を持っています。
日本では食事と共にウイスキーを楽しむ食文化もある為、食事と合わせて飲む事を前提とした、淡麗で
辛口の商品が多いのも特徴です。
日本で初めてできた本格的なウィスキー蒸溜所は「サントリー山崎蒸溜所」。
当時輸入に頼っていたウィスキーが1911年の関税自主権の回復により、値段があがってしまい国内で作ればよいのでは?という気運が高まり、建てられました。
寿屋の創業者・鳥居信治郎と、寿屋の社員でスコットランドに留学経験のある蒸留技師の竹鶴政孝が創設しました。
1929年に国産ウイスキー第1号となる「サントリー白札」の販売が開始され、ジャパニーズウイスキーの歴史が
始まりました。
戦後、寿屋(現・サントリーホールディングス)が売り出した「トリスウイスキー」、トリスのソーダ割の「ハイボール」が人気となり、ウイスキーブームが起きます。
1980年代をピークに日本のウイスキーは低迷期を迎えます。
現在、2010年後半から始まったハイボールブームや、2014年放映のNHK朝ドラ「マッサン」の影響で、ウイスキーの消費量が再び増加しましたが、1980年代以降の生産量低下による原酒不足が深刻な事態となっています。
余市蒸留所
(北海道余市町)
「日本のウイスキーの父」と呼ばれるニッカウヰスキーの創業者竹鶴政孝が自身のウイスキーづくりの理想郷を求め、辿り着き1934年に創設した蒸溜所。
スコットランドに似た冷涼で湿潤な気候、豊かな水源と澄んだ空気がある事、ウイスキーの現状である大麦や、ピート(草炭)が豊富である事からこの地が選ばれました。ウイスキーの産まれ故郷スコットランドでも珍しくなった「石炭直火蒸溜」が行われており、余市モルトの重厚でコクのある味わいや香ばしさを生み出しています。
代表的な銘柄
余市モルト(力強く男性的な味わい)
見学について
フリーの蒸溜所見学
見学時間:9:00~17:00(予約不要)ガイド付蒸溜所見学
見学時間:9:00~12:00、13:00~15:30(毎時00分、30分に開催)宮城狭蒸溜所
(宮城県仙台市)
余市蒸溜所を創設してから約30年後に竹鶴政孝が第二の蒸溜所として、創設した蒸溜所。「異なる蒸溜所で生まれた複数の原酒をブレンドする事で、ウイスキーはより味わい深く豊かになる」との信念を持って建設されました。余市とは異なる個性を持つ原酒づくりをする為に、蒸溜はスチームを使い、じっくりと130℃で蒸溜する「蒸気間接蒸溜方式」を採用。ポットスチルも胴体部分に丸い膨らみのある「バルジ型」。華やかでスムースなローランドタイプの原酒づくりに成功しています。
代表的な銘柄
宮城狭モルト
(華やかで軽やか、ほんのり甘やかなフルーティーなワイン)
見学について
フリーの蒸溜所見学
見学時間:9:00~17:00(予約不要)ガイド付蒸溜所見学
見学時間:9:00~11:30、12:30~15:30(毎時00分、30分に開催)サントリー山崎蒸溜所
(大阪府三島郡)
1923年に寿屋(現・サントリーホールディングス)によって作られた日本初のモルトウイスキー蒸溜所。当時の社長である鳥井信治郎がスコットランドでウイスキー製造を学んだ竹鶴政孝を初代所長に迎え開設しました。
かつて千利休が茶室を設けた場所で、水質の良さと3つの川が合流する為、霧の立ち込める立地がウイスキー作りに適していると言われています。
山崎蒸溜所にはステンレス、木桶の2種類の発酵槽があり、蒸溜釜も形状の異なる物を使い分けをしています。貯蔵樽も様々な樽材・容積の物が用意され、それぞれ味わいの違う個性的なウイスキーを作り出しています。
代表的な銘柄
シングルモルトウイスキー山崎
(口当たりが滑らかで、ほのかな甘さ・深みのある味わい)
見学について
フリーの蒸溜所見学
見学時間9:30~16:00(予約不要)ガイド付蒸溜所見学
見学時間:平日 9:50、11:00、12:20、13:30、14:50サントリー白州蒸溜所
(山梨県北杜市)
サントリーが日本で初めての蒸溜所「山崎蒸溜所」の後に建設した世界でも稀な森に囲まれたウイスキー蒸溜所。
山崎蒸溜所とは異なるタイプのモルトウイスキー原酒を求めて作られました。
長い年月をかけて南アルプスの山々をくぐり抜けてきた地下天然水はほどよいミネラルを含むキレの良い軟水。この水で仕込まれた原酒は軽快で穏やかな味わいを持ち、重厚で華やかな山崎蒸溜所の原酒とはタイプの異なる味わいを持ちます。山崎蒸溜所と同じく、発酵槽・蒸溜釜・貯蔵樽の使い分けにより多彩な原酒の作り分けが行われています。
代表的な銘柄
シングルモルトウイスキー白州
(繊細かつ甘やかでスモーキーな香りが印象的)
見学について
フリーの蒸溜所見学
見学時間9:30~16:00(予約不要)ガイド付蒸溜所見学
見学時間:平日 10:30、11:30、13:30、14:30富士御殿場蒸溜所
(静岡県御殿場市)
1972年からキリンビール社とジョセフ・E・シーグラム社と英国のシーバス・ ブラザース社との間で事業提携を結び作られた蒸溜所。 蒸溜所は海抜620mに位置し、年平均気温13度の高原性の冷涼な気候で、 敷地を霧が覆いつくす為、ウイスキーが穏やかに熟成されます。 仕込み水には富士山の伏流水を使用しています。 モルトウイスキーとグレーンウイスキーの仕込みからボトリングを一貫して 行う、世界でも稀な蒸溜所。モルトウイスキーと3種類のグレーンウイスキーの 合計4種類のウイスキーが作られています。
代表的な銘柄
富士山麓シングルモルト(穏やかで甘やかな香味)
見学について
フリーの蒸溜所見学
見学時間9:30~16:30(予約不要)ガイド付蒸溜所見学(富士山麓うまさの秘密体感ツアー)
見学時間:9:00/9:30/10:00/10:30/11:00/11:30信州マルス蒸溜所
(長野県駒ケ根市)
1985年に鹿児島の焼酎メーカー、本坊酒造がウイスキー・ブランデー生産の拠点として新設した蒸溜所。
蒸溜所のある宮田村は標高798メートルで、霧が多く、冬はマイナス15度を下回る事も珍しくない寒冷地。中央アルプスの雪解け水は、ゆっくりと花崗岩質土壌に浸透し濾過され、ウイスキーに最適な軟水となって湧き出してきます。
蒸溜所では、竹鶴政孝の記録に基づいて岩井喜一郎が設計したポットスチルが使われています。
代表的な銘柄
マルスウイスキー信州(芳醇でやわらかい味わい)
見学について
フリーの蒸溜所見学
見学時間9:00~16:00(予約不要)ガイド付蒸溜所見学
見学時間:9:00~16:00オン・ザ・ロック
ロックグラスに大きめの氷を1つ入れてグラスの中で回転させます。
その後、ウイスキーを半分まで注いでからマドラーで軽く混ぜて作ります。
氷が徐々に溶けるにつれて、風味が変わって行くのを楽しむ事ができます。
ストレート
ショットグラスの半分より下までウイスキーを注ぎます。
ウイスキーとは別にチェイサーを用意。
ウイスキーを一口楽しんだら、チェイサーでリセット。
甘味のあるウイスキーには常温水、濃厚なウイスキーには冷却水がおすすめ。
水割り
氷をグラス一杯に入れ、ウイスキーをグラスの4分の1程度注ぎ、混ぜます。
減った氷を継ぎ足してから、ウイスキー1に対して天然水2.5の割合で注ぎます。
最後にマドラーでしっかり混ぜたら完成です。
※ウイスキーと常温の水を1:1で割る「トワイス・アップ」はブレンダーがウイスキーの試飲の際に用いる飲用方で、ウイスキーの味や香りを引き出す飲み方とされています
ハイボール
タンブラーグラスに氷を入れて、冷やした後にウイスキーを4分1程度入れます。
減った氷を足して、ウイスキー1に対してソーダを3程度注ぎ、マドラーで混ぜて完成。
混ぜるのは縦に一回で充分です。
料理との相性も良い為、食事の場面でも楽しむ事ができます。