お鉢巡り

富士山の山頂真ん中の「お鉢」あるいは「お釜」と呼ばれる噴火口を見下ろしながら一周するのが「お鉢巡り」。
お鉢巡りをしないと行けないレアスポットも多数あり、日本最高峰に到達するには、必ず通る周回ルートです。
1周は約1時間30分。体力に自信がある方は是非挑戦を!


いざ、その頂へ。

富士山の本当の頂上剣ヶ峰。ココに行く為の最後の関門、
お鉢巡り。日本最高峰は、もう目の前です!

吉田口の頂上についても、まだそこは富士山の頂点ではありません。
富士山山頂にそびえる「8つのピーク」をめぐり、本当の最高点、標高3,775.6mの「剣が峰」、
3756.4mの「白山岳」の一等三角点を踏破出来れば、富士山攻略となります。
ただ、これにはかなりの体力が必要。自分の体調と相談して、次回にするかは慎重に検討して下さい。

お鉢巡りのルートって?

富士山の山頂の真中の火口を、「お鉢」あるいは「お釜」と呼び、
そこを一周するのがお鉢巡りです。河口湖・吉田口登山道からは、時計周りがスタンダードです。

上のMAPが富士山の「お鉢」を上から見たイメージ。
富士吉田口登山道からだと、右上がスタート位置となります。
成就ヶ岳・伊豆ヶ岳・朝日岳・駒ケ岳(浅間ヶ岳)・三島岳(文殊ヶ岳)
・ 剣ヶ峰・白山岳・久須志岳の順に、時計回りに、各頂点を踏破していきます。

(ぎんめいすい)
富士山の冷水が湧き出ているパワースポット。
山頂なのに地下水が湧き出る不思議なスポットです。
現在は鳥居が建ち、柵に囲まれています。
御殿場口の頂上がこの地点です。

(くすしじんじゃ)
吉田口登山道の
頂上にあたる場所にあるのが、久須志神社です。
大名牟遅命、少彦名命が祭られています。

(あさひだけ)
大日岳とも呼ばれ、
ご来光が一番きれいに見えると
言われる場所です。

(ふじおくみや)
富士宮口の山頂にあるのがこの奥宮です。
コノハナサクヤ姫という美しい
女神様が祀られているとされています。
神社ですので、ここで結婚式を挙げる事もできます。
(実際に年に何組かは、
この奥宮で挙式しています。)

(きんめいすい)
久須志神社の西北方にある白山岳に
麓のパワースポット。
剣が峰から、火口棚まで下り、
再度登りとなるルートです。
この地点には2つのルートがありますが、
火口側を通ると「金明水」の碑が見られます。

(ふじさんさんちょうゆうびんきょく)
その名の通り、富士山山頂にある郵便局。
営業日時は例年7月2週目の
土曜日~8月4週目の日曜日まで。
AM6:00~14:00の営業時間です。
業務内容は郵便業務のみ。
日本一高い場所の郵便局から手紙を出してみよう。

(けんがみね)
日本最高地点の「剣が峰」。
3775.6mのこの地点に到達するには、
「馬の背」と呼ばれる砂礫の急斜面を
攻略しなければなりません。
日本で最も酸素の薄い場所の
急斜面はまさに心臓破り。

(ふじさんちょうそっこうじょ)
剣が峰の頂上にある測候所。
現在は富士山特別地域気象観測所
となっており、
自動気象観測装置により
気象観測を行っています。

いざ、その頂へ。

富士山のプロ!専門山岳ガイドと一緒にお鉢巡りを楽しもう!

お鉢巡り
山岳ガイドの判断により当日ご案内

ガイド付プランでお申込みなら、その日のコンディションにもよりますが、
現地払いにてお針巡りオプションに参加も可能!
同行の富士山のプロ「富士山専門山岳ガイド」が、ご参加の皆様の体調や、
その日の天候・コンディションなどで判断し、安全に「お鉢巡り」をご案内します。
※ガイドの判断によりお鉢巡りのご案内可能な場合は、当日ガイドより参加希望者を募ります。
※お鉢巡りオプションは、一定以上の参加希望者が集まった場合のみ催行となります。予めご了承ください。
※ご来光後、明るくなってから行うため、日の出が遅くなる9月は催行できる可能性が低くなります。
※山頂郵便局は、本年度の営業日はまだ発表されておりませんが、2022年は7/10~8/21まで、午前6時から午後2時まで営業でした。2023年も同時期の営業予定です。手紙を投函される方は、予めご用意下さい。

こんな時は、ぐっと我慢。 お鉢巡りNGの天候&コンディション

お鉢巡りは、富士山の火口の「淵」を歩くコース。一歩間違えば火口に転落や、滑落の恐れのある危険コースです。
以下のコンディションの場合は、お鉢巡りは絶対にやめましょう!(運が悪かったと思い、次回の挑戦にして下さい。)

強風(風が強い)の場合

強風時のお鉢巡りはNG!富士山の風は半端じゃありません。
体が持ち上がってしまうほどの強風もしばしば。
風に煽られて足を滑らせでもしたら。。。

夜間や霧の出ている場合(足元がライト無しで見えない場合)

お鉢巡りのルートは、道筋がはっきりしているルートではありません。
視界が悪いと道を見失ってしまう可能性大!

疲れが既にピークの場合

登山は、下山するまでが登山です。下山の体力も残さなければなりません。
ご自身の体力としっかり相談して下さい。

残雪がある場合(7月上旬など)や、雹・雪で滑りやすくなっている場合

当然ながら、滑落の危険性がある為、NGです。

※判断に迷ったら、近くのガイドさんに聞きましょう。シーズン中は、赤色の腕章を付けた方が必ずいるはずです。

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