富士登山準備マニュアル 持ち物編

富士山の持ち物&登山グッズ
登山は、「服装から入るのは邪道」ではありません。
自然に立ち向かう登山だからこそ服装や事前の準備は大切です。
しっかり万全の準備をして快適な登山にする為には、
ちょっぴりお金もかかります。 無ければNGのものから、
あったら便利なものまでばっちり紹介していきます!


登山の準備をそろえよう

安全で楽しい登山にするために最低限の装備は整えましょう!

登山道具 装備編

ザック(リュック) 両手を空けて転倒に備える為にも、
必ず「背負うタイプのザック」を準備しましょう。
登山道には、両手を使ってよじ登る岩場もあります。 30L程度のものが望ましい。

ザックカバー 富士山では急激に天候が変化して、雨に
見舞われることも少なくありません。
大切な荷物を守る為にも、ザックカバーの用意を。
雨に濡れたら困るもの(カメラ・携帯電話など)は、
更にザックの中で、必ずビニール袋に入れましょう。 ザックがすっぽり入るものを。

懐中電灯 山小屋からの頂上の道のりは、夜間行動です。
必ずひとりひとつ準備しましょう。
岩場を登る特に片手がふさがっていると危険です。
出来ればヘッドライトがお勧めです。
電池の予備も忘れずに。 ヘッドライトタイプがベター

レインウェア(雨具) 富士山では平地と違い横から雨が降ったり、
下から吹き上げてくる場合もあります。
このような場合、 ポンチョタイプの雨具では
ビショビショになってしまいます。
上下分かれた雨具を用意しましょう。
雨が降っていなくても防寒着としても役立ちます。 セパレートタイプのものがオススメ

登山靴 スニーカーなどでも登山は出来ますが、
ハイカットの登山靴がベストです。
登山道や下山道は、土だけではなく、
岩の斜面や砂利などもあるので、
靴族にしっかり凹凸があり、
足首を包むハイカットの靴が望ましいです。
新しく購入した場合は、靴擦れを防ぐため、
必ず事前に何度も履いて慣らしておきましょう。

ストック 登山用のストックもあると便利。
登りよりも下りで役に立ちます。
1本より2本のものの方が、膝への負担を軽減できます。

サポーター これも下山時に役立ちます。
膝の負担を軽減します。

登山道具 服装編

Tシャツ・長袖シャツ・パンツ 登山の時期や天候によっては、富士山で1日のうちに真夏と真冬の両方を体験することになります。
(日の出前の山頂では氷点下になることも!)
服が雨や汗に濡れても、
乾きやすい ウールか化学素材の服がオススメです。
また、上は脱ぎ着のしやすいものが良いです。
綿でできたジーパンやチノパンは避けましょう。

フリース 寒さ対策に防寒着は必須です。
毛糸のセーターでもOKですが、
重くてかさばるので、
軽くて暖かいフリースがオススメです。

ダウンジャケット 7月上旬、9月の富士山山頂は正に極寒。
ダウンジャケットもあると便利です。
アパレルメーカー各社から、
小さく軽いかさばらないダウンジャケットも
発売されていますので、
できるだけ、かさばらない物がオススメです。

帽子・サングラス 六合目より高いところでは、森林限界を超えるため
直射日光を避ける場所はありません。
帽子はツバ付きのもので、飛ばされない様に
アゴ紐をつけましょう。
サングラスは、直射日光だけでなく
下山道の砂ぼこり対策にもなります。

靴下 登山用のクッション性のある
中厚手の靴下が適しています。

山スカート 根強い人気の「山ガール」アイテム。
富士登山もお洒落に決めたい女子は
チャレンジしてみては?

手袋 夜間は氷点下まで気温が下がる富士山では、
手袋は必需品です。
また日中も、手を使ってよじ登る岩場もあるので、
怪我の防止の為にもご用意を。
滑り止めのついた防水性のある手袋がベストですが、 軍手でも代用できます。

水・飲み物 富士山では水が貴重です。必ず持参しましょう。
目安は1人1リットル。
足りない分は現地で購入できますが、かなり割高です。
しかし、水不足は高山病の元。トイレと水の料金は、
登頂するための必要経費と考えましょう。
水分不足で高山病になってしまった方がもったいないですよ。 最低1リットルは必要。ただし多すぎると重さで富士山制覇が難しくなります。

携帯食 休憩の際に、飴やチョコレートはおおススメです。
おにぎりやパンなどの固形物よりも、
ゼリー食品や飲み物の方が消化が良く
すばやくエネルギーに変わるので適しています。
エネルギーに変わりやすい甘いものがお勧めです。

タオル 首の後側の日射を防いだり、寒いときには
マフラー代わりになったり便利です。
意外と防寒にも役立ちます。汗ふき用と予備を何枚か。

携帯電話 緊急連絡のために必要です。
遭難時の命綱となる場合もありますので、
電池の消耗と雨には注意しましょう。
念のため、予備のバッテリーも用意しておくと更に安心です。
NTTdocomoは富士山全山つながります。

日焼け止め 富士山の日差しは予想以上のものです。
女性のみならず、男性も必須です。
こまめに塗り直しましょう。
普段の生活より、太陽に2500m~最大3776m近づきます。
熱量・紫外線量もかなりの数値に。必ず用意しましょう。

ビニール袋 荷物を雨から守ったり、ゴミ袋としても使えます。
ゴミは必ずもちかえりましょう!
スーパーやコンビニのものでOK!
穴が空いていないかは要チェック。

小銭 富士山のトイレは環境美化のため、全て有料(200円)。
お釣りは出ないので、100円玉を用意しておきましょう。

着替え(普段着) 2日目の入浴後は、きれいな服で帰りたいですよね。

あると便利なグッズ編

【ティッシュ・ウェットティッシュ】
山小屋には洗面台などの設備はありません。水が大変貴重です。
お手拭代わりにウェットティッシュは便利です。ティッシュは水に溶けるものを!

【使い捨てカイロ】
山頂は氷点下になることもしばしば。寒さ対策に!

【常備薬・バンドエイド・携帯用酸素・保険証のコピー】
万が一の場合に、あると安心です。

参加されたお客様や、当社スタッフなど300名以上の声を公開
富士登山に持っていって良かったもの、持っていけば良かったもの アンケート

1位 靴下18.0%

「雨の日に濡れた靴下を履いたままだと体温が下がってしまうので替えは欠かせない」「普段履いている薄手の靴下で登ったら足の爪が割れてしまった」「替えを忘れたので山小屋で買おうとしたら売り切れていた」など、当たり前かもしれないですが意外と重要だったという意見が多かったです。

2位 防寒着10.0%

「深夜の登頂が寒かった」「レインウェアとフリースを合わせると暖かかった」という声が多数。
夏でも雪が残る富士山へのアタックには欠かせないようです。

3位 マスク8.9%

「砂ぼこりで鼻の中が真っ黒になってしまった」「口の中に砂が入ってつらかった」など
持っていかなかったことを後悔する意見が多かったです。

4位 スパッツ7.9%

「下山では思った以上に砂が入った」「須走口の砂走りでは必須」など下山時に便利という意見のほか、
「足元に泥が入るのを防げる」など雨の日に欠かせないという意見もありました。

5位 ストック(トレッキングポール)7.1%

ここ数年、使う人が急増したアイテム。「下山が楽になった」「砂走りで便利」という意見が目立ちます。

6位 レインウェア4.8%

「もはや必須アイテム」という意見もあったレインウェア。「雨が降ったら欠かせない」という意見のほか、
「風を防ぐのにも役立った」「防寒着にもなるので便利」など、雨が降らなくても役立つという声も。

7位 手袋3.7%

「レンタルショップで売っている防水手袋なら雨の日でも手が冷えなかった」といった防水・防寒に欠かせないという意見だけでなく、「岩場を登るのに欠かせない」「持っていかずに登ったら爪が割れてしまった」など、ケガ防止のために役立つという意見がありました。

8位 ジッパー付ビニール袋2.8%

「革製のものやスマートフォンを水から守るすぐれもの」「チョコレートや飴など登山に欠かせない糖分を入れておくのにも便利」など、防水や荷物整理に役立ったという意見がありました。

9位 サングラス1.9%

「意外と目が疲れた」「かけたら目の負担がだいぶ違う」など、強い紫外線を長時間浴びる富士山だからこその意見が多かったです。

10位 カイロ1.3%

「ご来光を待っている間に役立った」など深夜の登頂に便利という意見が目立ちました。

その他には「小銭」「日焼け止め」「耳栓」「飴玉」といった意見のほか、
荷物をいろいろ持っていきすぎて、「ガイドさんに荷物の一部を五合目に置いていくように言われた」といった回答もありました。

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