

九州本土最南端・佐多岬の南約60キロに浮かぶ南の島が1993年に世界自然遺産に登録された屋久島です。海岸部の年間平均気温は20℃弱と、亜熱帯性の気候ですが、標高2000メートル近い山頂付近の冬は雪が積もるほど大変寒い気候となっています。また、屋久島は雨の島とも言われ山岳地帯の年間降水量は半端なく、降り方も尋常ではないので、しっかりとした雨対策を講じなければなりません。
ここでは、屋久島内の移動手段から、年間の気候・気温の変化、トレッキング時の服装・装備・持ち物、山歩きの注意点までご案内!初めて訪れる方でも安心して屋久島へ!!
トレッキングの服装について
登山道具 装備&服装について
山では気温の変化が激しいので、重ね着で対応しましょう。基本は、長袖シャツに長ズボン。暑ければ袖をまくり、シャツを脱いでTシャツになるなどで、調整が出来る服装がいいかもしれません。

帽子
日射し除けや頭部保護の役目もあるので帽子はかぶりたい。夏は涼しいメッシュのあるもの、春や秋はウールやフリース素材のものがおすすめ。
防寒着
南の島とはいえ標高の高い場所では真夏でも天候や時間帯によっては寒いこともある。縄文杉登山や宮之浦岳登山では防寒着を必ず持参したい。セパレートタイプのレインウェアは防寒着としても利用できる。
長袖シャツ
シャツに限らず、あらゆる衣類は汗や雨で濡れても冷たくなく、乾きやすい速乾性素材で作られた登山用のものがベスト。
肌着
白谷雲水峡やヤクスギランドでは気にする必要はないが、宮之浦岳登山では肌着にもなるべく気を配りたい。シャツと同様に速乾性素材のものがベスト。
ザック
日帰りなら15~20リットル程度の大きさのもので充分。取り出すことが多い地図などはウエストポーチにまとめると便利。
長ズボン
速乾性のストレッチ素材で作られた登山用のものがよい。少し余裕があって動きやすいサイズの方がよい。
ソックス
薄いものはマメや靴ずれができやすいので、登山用の厚手のものがおすすめ。
靴
宮之浦岳登山ではしっかりした登山靴を用意。それ以外のコースではハイキングシューズでもよい。レインウェア同様、こちらも防水透湿性素材のものがおすすめ。
クラブゲッツオススメの登山専門レンタルショップ
やまどうぐレンタル屋 新宿店
東京・新宿に店舗を構える登山とアウトドア用品専門レンタルショップです。
*ご利用の場合は、やまどうぐレンタル屋へ直接お電話またはWEBにてご予約・お支払い下さい。
住所 | 〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-13-7 大和家ビル6階 |
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TEL | 050-5865-1615 |
営業時間 | 【7/10~9/10】 ・毎日営業 ・早朝6:30~9:00 ・日中12:00~20:00 ※最終受付19:00 |
【上記以外】 ・定休日:月・火・祝 ・12:00~19:00 |
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アクセス | JR「新宿駅」より徒歩5分 都営大江戸線「都庁前駅」より徒歩5分 |
現地にも販売・レンタルショップあります
ナカガワスポーツ
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住所 | 鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦421-6 |
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TEL | 0997-42-0341 |
営業時間 | 9:30~18:30(レンタルは18:00終了) 定休日:毎週水曜(8月は無休・祝日の場合は翌日休業)、12月31日~1月3日 |
アクセス | 宮之浦港より徒歩10分 |
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住所 | 鹿児島県熊毛郡屋久島町安房410-8 |
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TEL | 0997-49-7112 |
営業時間 | 9:00~18:30 定休日:不定休 |
アクセス | 安房港より徒歩10分 |
トレッキングについて
トレッキングの持ち物について
屋久島は雨が多く、朝晴れていても雨具は必携!!
折りたたみ傘より、レインウェアが理想。ザックカバーもあると良い。 飲み物は、500mlのペットボトルを必要なだけ持参。途中、水場もあるので補給が可能。ヘッドランプは万一の為に持参した方が良いが、地図・コンパス・時計は必ず持参すること。
屋久島トレッキング 持ち物リスト
【森コース】白谷雲水峡・ヤクスギランド
【山コース】縄文杉登山・宮之浦岳登山
◎:絶対必要なもの ○:状況によって必要なもの
△:あれば便利なもの ×:不要なもの
※表は4~11月の場合。コースや季節によっては必要な携行品は変わります。
※現地トレッキングツアー(ガイド)をお申込の場合、トレッキングツアー・ガイド代金に、持ち物の貸出費用が含まれる物もございます。詳細は購入前にお申込のトレッキングツアー会社にお問い合わせください。

森コース | 山コース | |
---|---|---|
ザック | ◎ | ◎ |
ザックカバー | ◎ | ◎ |
レインウェア | ◎ | ◎ |
折りたたみ傘 | △ | △ |
水・飲料 | ◎ | ◎ |
地図 | ◎ | ◎ |
コンパス | ◎ | ◎ |
ガイドブック | △ | △ |
タオル・バンダナ | ◎ | ◎ |
ビニール袋 | △ | △ |
行動食 | △ | 〇 |
非常食 | ◎ | ◎ |
時計 | ◎ | ◎ |
ウエストポーチ | △ | △ |
ヘッドランプ(懐中電灯) | ◎ | ◎ |
携帯トイレ | △ | △ |
ティッシュペーパー | ◎ | ◎ |
トイレットペーパー | 〇 | ◎ |
健康保険証 | 〇 | 〇 |
救急薬品類 | 〇 | 〇 |
ゴミ袋(持ち帰り用) | 〇 | 〇 |
日焼け止めクリーム | 〇 | ◎ |
弁当 | 〇 | ◎ |
洗面道具 | × | △ |
うちわ・扇子 | △ | △ |
使い捨てカイロ | △ | △ |
トレッキングの注意点
歩き方
大股で歩くよりも小股で淡々と歩くのがコツ。岩場でも滑りにくく、疲れない。1時間ほど歩いたら5~10分休憩をとり、自分の体力に合わせて無理せず歩こう。
水分補給をこまめに
汗で失われた水分を補給するためには適度に水分補給をするのがベスト。がぶ飲みはせず、少しずつこまめに補給しましょう。お茶は利尿作用があるのでスポーツドリンクやアミノ酸飲料がオススメです。
無理のない計画を
天候悪化や体調不良の場合は計画を変更又は中止するなど、臨機応変な対応を心がけよう。無理な行動が危険を招く事を忘れないように!
道に迷ったときは…
万が一道に迷っても決して沢沿いに下らないこと。はっきりした場所まで戻り、地図や道しるべで再度確認しよう。また、迷わないためには常に周囲の状況に注意しながら歩くことも大切。
山小屋の利用
屋久島にある山小屋は全て無人小屋なので、利用の際は食料やシュラフ(寝袋)などを持参しよう。シーズン中は混み合うので譲り合いの気持ちとマナーを心がけよう。
変わりやすい天候
屋久島は天気の変化が激しく雨が降りやすく、特に島の南部や東部は雨が多い。天気予報も北東側沿岸以外の地域ではあまり参考にならない。台風接近時や大雨注意報がでた時は絶対に入山してはいけない!入山中に大雨になったときは沢や渓谷の増水に気を付けよう。
ゴミを持ち帰る!
弁当の包み紙や残飯など、ゴミは必ず持ち帰り、決まった場所に分別して捨てること。食器も水質汚染につながるので水場や川で洗ってはいけない。
登山道から外れない!
屋久島の山は道に迷いやすいので、道から外れると遭難する恐れがあります。また、自然保護の観点からもよくありません。
登山道は事前に確認を!
登山道が荒れていたり、利用不能になっていることがあるので、登山を行う場合は、必ず事前に調べましょう。
登山届けは忘れずに!
登山の際は各登山口・観光案内にある登山届けを必ず記入して から出発!!万が一遭難した場合でも効率よく捜索を行うことができる。
エサを与えない!
屋久島は世界自然遺産にも指定される、貴重な場所です。動植物の採集やペットの持ち込みは禁止。また、サルや鹿など野生の動物にエサをあげないこと。人間の食べ物に味をしめると農作物の被害が増加するなど、人間にも野生動物にもよい結果を生まない。
用便は登山口や山小屋のトイレで
登山前にすませておくのが理想だが、やむを得ない場合は水場や川から離れた場所で、持参した携帯トイレで用を足し、ティッシュペーパーは持ち帰ること。山中のトイレは維持管理が大変なのでビニール類などの水に溶けないゴミは決して便器内に捨ててはいけない。
たき火厳禁
山火事の危険があるので絶対にいけません!やめましょう。
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ガイドを要請して登山される場合は地図もコンパスも不要!弁当、雨具、500ミリ飲み物1本、おやつ、これで充分です。
