写真/ピクスタ
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「函館名物といえば」と問えば、おそらく多くの人が「イカ」と答えるでしょう。 実際に函館は全国有数のイカの産地で、街を挙げてイカで町おこしをしています。 なぜ函館といえば「イカ」なのか、その理由から楽しめるスポットまで紹介します。 知らなかった人もきっと函館のイカを味わってみたくなるはず!
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函館の近海でイカ漁が本格的に始まったのは明治初期から。
イカ漁発祥の地とされる佐渡の漁師が出稼ぎのため函館へ来た際、函館の漁民たちに漁法を教えたのが
きっかけで、それ以降函館とその近郊はイカの産地として栄えていき現在でも日本有数の漁獲量を誇っています。
なぜ、函館でたくさんイカが獲れるのか、それはイカが回遊するルートが関係しています。
函館で多く獲れるスルメイカ(真イカ)は東シナ海で産卵して日本列島に沿って北上します。
そのとき、日本海側と太平洋側のそれぞれから北上していくのですが、
函館の沖の津軽海峡はちょうどその両方が交わる場所で、多くのイカの通り道になっています。
さらに北上した後に産卵のために南下するイカも同じように通るため、函館ではたくさんイカが獲れるのです。
函館では古くから特産品としてイカが親しまれてきたため、 街の看板などでもイカをモチーフとしたデザインのものをよく見かけます。
写真/ピクスタ
マンホールの蓋のデザインにもイカが使われています。このカラーマンホール蓋は 函館市内の主に観光地を中心に設置されているもので,全4種類あるうちの1つです。 ちなみに、ほかの3種類のデザインは「五稜郭」+「旧函館区公会堂」、 「ハリストス正教会」をモチーフにした観光シンボルマーク、 「タコ(旧戸井町が函館市と合併前に設置したもの)」で、歴史的建造物と並んで 「イカ」が重要な観光資源であることがわかります。ほかにも道路標識や河川名標識 などにもイカのデザインが用いられているものもあるので、「街のイカ」を探して散歩してみるのも面白いかもしれません。
函館市内の食堂や居酒屋などでは新鮮なイカを提供しているお店がたくさんありますが、 ただ食べるだけではないアトラクションを楽しめる場所もあります。 JR函館駅の目の前にある「函館朝市 駅二市場」では気軽にイカ釣りが体験できちゃいます。 毎朝、市場から直送される活きたイカが生け簀の中を泳ぎ回っており、 耳(エンペラ)を狙って針をひっかけて釣りあげます。釣り上げた瞬間に水や墨を吐くので 釣った本人も、見ているギャラリーも盛り上がります!イカに墨をかけられないように注意!
写真/函館観光画像ライブラリー
釣ったイカはその場で捌いてもらえて刺身で味わえます。釣りたての新鮮なイカは コリコリとした食感が最高で、産地ならではのおいしさを味わえます。ちなみに、 イカの種類は6月~12月がスルメイカ(真イカ)、1月~5月がヤリイカとなります。 人気のスポットなので営業時間内でもイカがなくなってしまう場合もあるので注意。 市場ではイカ以外にも様々な海の幸を楽しめるのでいろいろ見て回るのもオススメです。
施設名 | 駅二函館朝市 活いか釣堀 |
住所 | 〒040-0063 北海道函館市若松町9-19 |
営業時間 | 7:00〜14:00(釣堀はイカがなくなり次第終了) |
定休日 | 第3水曜日(7〜9月除く) |
アクセス | JR函館駅から徒歩約1分 |
HP | https://asaichi-ekini.com/ |
写真提供/函館市 食の魅力発信サイト「おいしい函館」 http://gourmet.hakobura.jp/
たくさんイカが獲れる函館ですが、実はイカは鮮度が落ちやすい食材です。 なぜ函館で食べるイカはおいしいのか、それはイカの流通体制がしっかりと確立されているからなのです。 まず、函館は漁場から漁港までの距離が近いので活き良い状態で水揚げできます。 また、船に生け簀を搭載していてイカを生きたまま港まで運べるように態勢を整えていて、 その日の朝には競りにかけられ小売店や飲食店に運ばれます。 こうした努力によって、函館では鮮度抜群のおいしいイカを味わえるようになっています。
函館で味わう新鮮で獲れたてのイカは、普段食べているものとは別物に感じてしまうほどの絶品です。 函館を訪れた際はおいしいイカを味わってみてはイカがでしょうか。
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目次
1. なぜ函館で「イカ」なのか
2. こんなところにも「イカ」
3. 釣って楽しい!食べておいしい!
4. なぜ函館の「イカ」は、おいしい?
3. まとめ