創建100年 鎮守の社に囲まれた屈指のパワースポット『明治神宮』の魅力に迫る!

明治神宮

東京都渋谷区にある『明治神宮』。およそ70万平方メートルの広大な鎮守の社にかこまれた明治神宮は、明治天皇と昭憲皇太后を御祭神とし、大正9年(1920年)11月1日に創建されました。
神宮の敷地内には大きな杜が広がり、新種や絶滅危惧種を含む約3,000種類の生物が報告されています。明治神宮は「初詣日本一」でも知られており、大晦日から三が日にかけて300万人もの人が参拝に訪れます。
2012年にはミシュランによる「日本の3つ星観光地20選」にも選出された『明治神宮』。ここでは明治神宮の歴史や見所、ご利益などを一挙にご紹介します!

1.明治神宮の歴史

明治神宮の歴史

写真/PIXTA

明治神宮の73ヘクタールに及ぶ広大な敷地は江戸時代初めには肥後藩藩主加藤家の別邸でした。その後、彦根藩藩主・井伊家の下屋敷となっていまいたが、1874年に宮内庁に買い上げられ「南豊島御料地」となっていました。
1912年に明治天皇の御陵が待望の東京ではなく、京都の伏見桃山に造成される事が決定し、御陵が東京にないのなら、何か東京に記念施設を作ってほしいという声が国民の中から湧き上がりました。銅像や記念碑、美術館など色々な案がでましたが、 最終的に採用されたのが神宮の内苑と記念物の外苑を作る案。
もともと「在位50周年」の記念事業で「日本博覧会」を開く予定で押さえていた土地が活躍し、建設が進みました。

2.明治神宮御苑の見所

明治神宮御苑の見所

菖蒲田 写真/PIXTA

「明治神宮御苑」は明治神宮御社殿の南側に広がる庭園です。江戸時代には加藤家や井伊家の下屋敷の庭園でしたが、明治時代に宮内庁に買い上げられ、南豊島御料地と呼ばれていました。
明治天皇が体の弱かった昭憲皇太后の為に遊歩庭園として、整備をした場所です。
明治神宮の場所が現在の位置に決められたのはこの「御苑」があるのが大きな理由のひとつです。

■清正井(きよまさのいど)

毎分60ℓの水が湧き出る井戸で、戦国時代の加藤清が掘ったと言い伝えられています。絶えることなく、大量の水が湧き出る事ことから、「悪い気が浄化され、運気が上がる」と一躍パワースポットとして話題になりました。携帯の待ち受け画面にすると更に効果がアップするとも言われています。

■菖蒲田(しょうぶだ)

もともとは明治天皇が昭憲皇太后の為に花菖蒲を植えたのがはじまりです。
明治神宮創建当時は江戸系の80余種が植えられていましたが、堀切や東京近郊から江戸系の花が集められ、今では150種類1500株の花菖蒲が咲き誇ります。

■隔雲亭(かくうんてい)

明治33年に明治天皇が昭憲皇太后のために建てた休憩所。戦災の為焼失し、現在の建物は昭和33年に再建されたものです。

■南池(なんち)

御社殿の南にある事から名付けられた池。夏には睡蓮やコウホネの花が咲き、晩秋から初冬には渡り鳥が訪れます。水源は「清正井」。

■お釣台

昭憲皇太后が釣りを楽しまれた場所。

          
入苑料 500円
営業時間 3月~10月 9:00~16:30
11月~2月 9:00~16:00
6月 8:00~17:00(土日は18:00まで)

3.鎮守の社とは?~「永遠の社」を目指して~

鎮守の社とは?~「永遠の社」を目指して~

写真/PIXTA

明治神宮に広がる「鎮守の社」は、実は計画的に作られた人工林。造営にあたっては本多静六、本郷高徳、上原敬二など林学の専門家たちが、何を植えたら「永遠の社」になるかを考察し、椎・樫・楠などの照葉樹を主に植える事を決めました。最初は背の高い針葉樹を風致林にして、下の方の照葉樹が育つのを待ち、「最終的には針葉樹が淘汰されて照葉樹の森になる」という壮大な予想の基、計画を立てていました。
当時の内閣総理大臣の大隈重信は伊勢神宮や日光東照宮の杉並木の様な荘厳なものを望んでいたので、これに反対しましたが、代々木の地では杉は不向きなこと、杉が都会には適さないことなどを説明しようやく納得してもらったそうです。
植えられた樹木はほとんどが献木。全国からは10万本の樹木が奉納され、造営工事の勤労奉仕には、予想を上回るのべ11万人の青年が集まったそうです。
昭和20年の4月には空襲によって、明治神宮の社殿の多くが焼失しましたが、社は人々の避難場所となり、大きな被害はでなかったそうです。燃えやすい針葉樹ではなく、照葉樹だったため燃え広がるのを防げた、という話もあります。
造営当初365種約12万本だった内苑の樹木は、第二次明治神宮境内総合調査の際には、234種約3万6,000本となり、これは本多静六らの「最終的には針葉樹が淘汰されて照葉樹の森になる」という予想を裏付ける結果となっています。調査の際には、新種や絶滅危惧種、都内では珍しい動植物を含む約3000種の生物が報告され話題となりました。

4.参拝後にほっと一息 CAFÉ「杜のテラス」とCAFÉ「杜のテラス2nd」

食事イメージ

食事イメージ 写真/PIXTA

明治神宮には参拝の後にほっと一息つけるカフェがあります。

CAFÉ「杜のテラス」

再生・循環をテーマにしたウッドデッキが印象的なカフェ。木部には飛騨の木材や明治神宮御造営時の献木の枯損木を利用しています。ここでお召し上がりいただけるのは、コーヒーやビール、ケーキ、パンなど。

施設名 CAFÉ「杜のテラス」
場所 原宿口入口そば
TEL 03-3379-9222
営業時間 9:00~閉門時間(30分前L.O.)
休業日 明治神宮に準ずる

CAFÉ「杜のテラス2nd」

大きな窓から差し込む光が気持ちの良い開放的な空間のカフェ。ここではコーヒーやビール、ピザなどの軽食をお召し上がりいただけます。

施設名 CAFÉ「杜のテラス2nd」
場所 フォレストテラス明治神宮1階(原宿口入口より徒歩6分)
TEL 03-3379-9222
営業時間 9:00~閉門時間(30分前L.O.)
休業日 明治神宮に準ずる

5.明治神宮へのアクセスと基本情報

JR山手線「原宿駅」

写真/PIXTA

〇公共交通機関
・JR山手線「原宿駅」表参道口より徒歩1分。
・JR山手線・中央・総武線各駅停車・都営地下鉄大江戸線「代々木駅」西口より徒歩5分。
・東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前〈原宿〉駅」2番出口より徒歩1分。
・東京メトロ副都心線「北参道駅」1番出口より徒歩5分。
・小田急小田原線「参宮橋駅」より徒歩3分。

〇駐車場
境内に駐車場あり(代々木口から入苑)

〇日帰りバスツアー
「自分で行くのは大変」という方には日帰りバスツアーもオススメです。バスツアーなら一日で効率よく観光地をめぐる事ができます!

施設名 明治神宮
住所 〒151-8557 東京都渋谷区代々木神園町1-1
TEL 03-3379-5511
開門時間 日の出と共に開門し、日の入りに合わせて閉門
1月 6:40開門、16:20閉門
2月 6:20開門、16:50閉門
3月 5:40開門、17:20閉門
4月 5:10開門、17:50閉門
5月 5:00開門、18:10閉門
6月 5:00開門、18:30閉門
7月 5:00開門、18:20閉門
8月 5:00開門、18:00閉門
9月 5:20開門、17:20閉門
10月 5:40開門、16:40閉門
11月 6:10開門、16:10閉門
12月 6:40開門、16:00閉門
公式HP https://www.meijijingu.or.jp/

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