香り高きラベンダー 富良野・ファーム富田へ出かけよう

写真/ピクスタ

北海道中富良野町にあるファーム富田は15万ヘクタール、 東京ドーム5個分の面積を誇る北海道最大級のラベンダー農園で、 年間約100万人が訪れる北海道を代表する観光スポットです。 香りと魅力があふれるラベンダー畑を楽しもう。

1.ファーム富田ヒストリー

写真/ピクスタ

日本のラベンダー栽培は1937年にラベンダーは化粧品の原料としてフランスから持ち込まれ各地で試験的にはじまりました。 その後、北海道の涼しい気候が一番適しているということで、1958年に富良野で本格的に栽培が開始されました。 当時、ラベンダーは観賞用ではなく香料やオイルなど化粧品用として栽培されていたのです。 1970年には最盛期を迎え、富良野地方全体で230ha以上、約250戸の農家がラベンダー栽培を手がける一大産地となりました。 しかし、合成香料の技術進歩と安価な輸入香料の台頭によってラベンダー農家は苦境に立たされ、 一時は富良野の丘を彩っていたラベンダーのほとんどが姿を消しました。

カレンダーの写真と同じ構図の現在の様子 写真/ピクスタ

そんな中、「ラベンダーをなんとか作り続ける道はないものか」と模索を続けていたファーム富田に転機が訪れます。 1976年5月の日本国有鉄道のカレンダーに一面紫色のラベンダー畑の横を列車が走る風景の写真が起用されたことでスポットを浴び、 これをきっかけに徐々に観光客が訪れるようになりました。 香料作物として限界を迎えていたラベンダーは観光資源として再び注目され始めました。 またこの頃、ドラマ「北の国から」の撮影に使われたことで全国的にも有名になりました。 ファーム富田はポプリやサシエ(匂い袋)の製作・販売を開始し、それ以降、オリジナルの香水や石鹸などの製造を手掛けるようになりました。 同時に花と香りを生かした農園の整備も進め、「花人の舎」や「富田ラベンダー資料館」等の施設をオープンしていきます。
そして、現在では国内外から年間約100万人の観光客が訪れるようになり、夏の北海道の人気定番観光地となりました。

2.ファーム富田、ラベンダーのあれこれ

写真/ピクスタ

ラベンダーのベストシーズンは7月中旬から下旬、香り豊かで一面、紫色に咲き誇ります。 ファーム富田ではラベンダーようてい、ラベンダー濃紫早咲、ラベンダーおかむらさき、 ラベンダーはなもいわ、ラバンジン等、早咲き、遅咲きなど、8種類のラベンダーが栽培されており、 6月下旬~8月中旬までラベンダーを楽しむことができます。 畑には名前が付けられており、トラディショナルラベンダー畑、森のラベンダー畑、 倖の畑にそれぞれの時期にあわせて見事なラベンダーが咲き乱れます。

ラベンダーが咲かない時期でも楽しめるように、 様々な季節の花で彩られている他、ハウスでのラベンダー栽培など、工夫を凝らした農園になっています。

写真/ピクスタ

また、十勝岳連峰に向かって東に4キロほど行ったところに、 ラベンダーイースト(7月のみ営業)があり、こちらにもたくさんのラベンダーが栽培されています。 ラベンダーイーストが位置している上富良野町東中地区は富良野地域におけるラベンダー栽培発祥の地でもあります。 園内ではトラクターが牽引するラベンダーバスが運行しており、15-20分ほどかけてのんびりとラベンダー畑をめぐります。 ファーム富田の本園と比べて、こちらの方が時間帯によっては人混みが無く、ゆったりと過ごせる穴場スポットでもあります。

3.人気写真スポットどこから見る?どこから撮る?

写真/ピクスタ

看板と一緒に

一番の人気はやはり、ラベンダーや季節のお花が綺麗に咲いている畑をバックに 「Farm Tomita」 の看板と一緒に写真を撮る定番スポット。 誰がみても納得のファーム富田の風景ではないでしょうか。 お花によっては雰囲気が異なります。ぜひ、お気に入りのお花畑をバックに写真を撮りましょう。

展望デッキからの眺め(写真は見ごろを迎える前の時期)

展望デッキ

続いては花の舎に設置された展望デッキ。 2階建てのデッキからお花を眺めれば、花畑全体を見渡す事ができるでしょう。 そして、天気の良い日は十勝岳連邦がそびえ、北海道の雄大な景色に心奪われるでしょう。 ぜひ、お花も北海道の雄大な景色も堪能し、写真にもしっかり納めましょう。

温室内のラベンダー  写真/ピクスタ

番外編

ラベンダーが咲いていない時期は温室の中を覗いてみましょう。 ここには夏以外の季節でもラベンダーが咲いているのです。 本物のラベンダーの香りを楽しんで見てはいかがでしょうか。 一面紫色に広がるラベンダーの写真は撮れませんが、ラベンダー1本に焦点を当て写真を撮れば、 ラベンダー一つ一つのやさしい表情を切り取ることができるでしょう。

4.お土産・グルメ

4-1 お土産

ドライフラワー用の切り花  写真/ピクスタ

お土産

このファーム富田で摘んだラベンダーを使った香水や石鹸、アイピロー、ドライフラワーのほか、 ラベンダーの香りのついたアルコールハンドスプレーやマスクの販売もしております。 お土産用や自分用にお気に入りを探してみましょう。きっとここならではの素敵な商品が見つかるはずです。

4-2 スイーツ

ラベンダーソフト  写真/Adobe Stock

スイーツ

人気スイーツは何といってもラベンダーソフト! 北海道の濃厚ミルクとラベンダー風味の綺麗な紫色のソフトクリームは後味さっぱりの人気商品です。 ソフトクリームとグラデーションのお花畑の写真はSNS映え間違いなしです。 そのほか、大人気のメロン果汁入りクリームが入った焼きたてふらのメロンパン、ラベンダーはちみつプリン、 ラベンダーカルピスゼリーやラベンダーティー・コーヒーなどもありますのでぜひ、 綺麗なお花をながめながらティータイムにしてみてはいかがでしょうか。

4-3 富良野メロン

富良野メロン  写真/ピクスタ

富良野メロン

ファーム富田のすぐ隣には「とみたメロンハウス」があります。 富良野はラベンダーで有名な都市ですが、メロンでも有名です。 糖度15度以上のメロンの販売のほか、北海道の野菜を直販しています。 また、その場で食べられるカットメロンやおいしいスイーツの販売も行っています。 ついでに隣の「とみたメロンハウス」にも足を運んでみてはいかがでしょうか。
ちなみに、「とみたメロンハウス」はファーム富田とは全く関係のない別企業です。
ファーム富田では「とみたメロンハウス」で購入した飲食物の持ち込みを禁止しているので注意しましょう。

5.アクセスと基本情報

ラベンダー畑駅 写真/ピクスタ

ファーム富田では、ラベンダーの他に色とりどりの季節のお花が咲き、紫色の畑に彩りを与えてくれます。 ラベンダーの時期以外にもたくさんの季節のお花たちが元気に咲いていて見ごたえたっぷりです。 天気が良い日には十勝岳連邦も望めるファーム富田。 ラベンダーや季節のお花をあわせて北海道の雄大な景色を楽しんでみてはいかがでしょうか。

《車で》
札幌から2時間30分
新千歳空港から2時間30分
旭川空港から45分

《鉄道》
札幌から2時間30分(滝川駅・富良野駅で乗り換えあり)
旭川駅から中富良野駅まで約1時間5分
中富良野駅から徒歩25分/ラベンダー畑駅から徒歩7分(夏季限定の臨時駅)

《バス》
札幌から富良野バスターミナルまで約2時間30分 / 富良野バスターミナルからタクシーで15分
旭川空港から中富良野まで約50分 / 中富良野からタクシーで25分

日帰りバスツアー

夏のシーズンになると各旅行会社で日帰りバスツアーが組まれ、 旭山動物園や美瑛観光とあわせて運行しています。 ご利用の際は事前予約が必要です。運行会社ホームページで詳細をご確認下さい。
【クラブゲッツ バスツアー】https://www.clubgets.com/hokkaido_bus/furano_biei/


施設名 ファーム富田
住所 〒071-0704 北海道空知郡中富良野町基線北15号
電話 0167-39-3939
駐車場 有り(無料)
開園時間 花畑・駐車場は24時間(日の明るいうちにご入園・ご見学ください)
各売店の営業時間は公式ホームページでご確認ください。
※2020年11月9日より、新型コロナウィルス感染症の状況を鑑み、冬季休園中です。21年4月再開予定。
公式HP https://www.farm-tomita.co.jp/
施設名 ファーム富田 ラベンダーイースト
住所 〒071-0526 北海道空知郡上富良野町東6線北16号
電話 0167-39-3939
駐車場 有り(無料)
開園期間 7月 ※天候等により変更になる場合があります。
開園時間 9:00~16:30 ※天候等により変更になる場合があります。
公式HP https://www.farm-tomita.co.jp/east/

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