子供から大人まで喜ぶ動物たちの王国・旭山動物園

写真/ピクスタ

旭川の丘の上に建つ動物園。パンダもコアラもいない旭山動物園は皆の心をつかむ行動展示で一躍有名に。 愛らしい動物のありのままの姿もさることながら、旭山動物園から見える北海道の大自然、景色も一緒に楽しもう。

1.行動展示で一発逆転 旭山動物園のサクセスストーリー

写真/旭川市フォトライブラリー

1967年7月1日に北海道最北の動物園として旭川市にオープンした旭山動物園。 当時は動物を間近で見る機会は少なく、多くの市民が旭山動物園を訪れ楽しみました。 その後、北海道初のジェットコースターを動物園内に設置など様々な工夫を凝らし、入園者数を増やしていきました。 しかし、1994年にエキノコックス症により園内の動物が死んでしまう事態が起こり、徐々に園から客足が遠のいていきます。
そこで改革に乗り出します。
1997年から動物の姿を見てもらうための「形態展示」から動物本来の行動や生活を見てもらう「行動展示」へと転換します。 毎年、新しい行動展示施設を増やしていったことで少しずつ注目を浴びることになります。 そして、メディアにもたびたび取り上げられたことで、全国からお客様がくるようになり、 今では世界から観光客がくるようになりました。

2.行動展示とは

写真/旭川市フォトライブラリー

毎日動物と接している飼育員さんたちが、動物たちが快適に楽しく過ごせる環境を作ってあげる事が良いのではないかと考えて 設計した園内の施設は「行動展示」と呼ばれ、次第に広く全国に広まりました。 動物たちのあるべき姿、本来持っている能力や感性を発揮できる環境を作ることで、 動物たちのしぐさ、行動、生活などを間近で見ることができるようになりました。
ペンギンが空を飛んでいるように見える大きな水槽のトンネル、 好奇心旺盛なアザラシが気持ちよく泳ぐ直径1.5メートル円柱水槽、 ホッキョクグマの餌を求めてダイブする水槽、ほかにもたくさんの施設を動物にあわせ新設しました。

3.「伝えるのは、命」

写真/旭川市フォトライブラリー

パンフレットにも記載してあるこの言葉。
たくさんの動物と触れ合うことで動物の素晴らしさやたくましさ、 そして命の温もりや尊さを感じてほしいと考えいる旭山動物園。 また、動物保護や環境問題を考えるとき、動物と人間は対等な生き物であると、 という思いを込めて「伝えるのは、命」という理念を掲げています。
ぜひ、旭山動物園でこの思いを感じ取ってみましょう。

4.季節によって楽しみ方が色々あう旭山動物園

4-1 夏期間の旭山動物園の見どころ

写真/ピクスタ

夏期間の見どころ

夏になると暑さに負けて、だらーんとのびて寝ている動物が多いのではとお思いの方もいるかもしれません。 それも動物の個性や習性です。一方で、オランウータンやチンパンジーなど、 夏が大好きで、夏になると活発に行動する動物もいます。
木の上で生活するオランウータンは地上17メールに作られた綱をつかみ、いとも簡単に渡ってみせてくれます。 このオランウータンの空中散歩は夏限定の光景で、寒い冬になると室内に入ってしまいます。

写真/ピクスタ

また夏は、春に生まれた動物の赤ちゃんたちが動物園デビューをする事が多い時期でもあるほか、 もぐもぐタイムやなるほどガイド、夜の動物園など、イベントが盛りたくさん! 夏には夏の楽しみがたくさんあるのです。

4-2. 冬期間の旭山動物園の見どころ

写真/ピクスタ

冬期間の見どころ

一番人気のペンギンのお散歩。冬の旭山動物園で誰もが楽しみにしているのではないでしょうか。 集団で海まで餌をとりに行く習性を利用し、ペンギンの冬の運動不足解消をする目的で始まりました。 ペンギンの足に負担がかからないようにと、積雪のある12月中旬から3月頃までの冬のみ行われます。 列をなしてよちよちと歩いていくペンギンたちですが、時々列から脱線すて寄り道をしてしまうペンギンもいます。 その愛らしい姿を見逃してはいけません!

《ペンギンの散歩時間》
12月から2月は例年午前11時からと午後2時30分の2回、3月は午前11時の1回の予定で、約30-40分かけてゆっくりとお散歩します。
※積雪量や状況により変更となる場合があります。
※2021年は新型コロナウイルス感染症対策で時間を公表せず実施されます。

写真/ピクスタ

他にも、寒さに強いホッキョクグマや寒冷地に住むアムールトラの行動が活発になり、 たくさんの動物が冬も元気よく生活しています。

5.一番新しい試み!イチ押しは「かば館」

かばの顔をしっかりと見たこと、ありますか?大きな大きな体につぶらな瞳、そしてちょこんとついてる耳。 泳ぎが得意なかばは約4~5分はもぐることができ、 深さ約3mのプールで大きな体を自由自在に操りスイスイ気持ちよさそうに泳ぎ回ります。 水中の上から下から横から、そして陸上からと、あらゆる方向からかばを見る事ができるのは旭山動物園ならでは。 2020年1月にはかばの赤ちゃん(凪子)が誕生しており、現在親子かばを見る事ができます。 基本的にお父さんかば(百吉)と母子かば(旭子と凪子)たちは室内プールと屋外とを交互に別々に飼育されています。

写真/ピクスタ

かばを見るときに1つ注意していておきたいこと、それは「まき糞」です。 かばがおしりをむけたら要注意、すぐに逃げましょう。

6.アクセスと基本情報

写真/ピクスタ

大人も子供もワクワクできる、夢の王国。 毎日違う表情を見せてくれる動物たちは1日中見ていても飽きません。 車や公共の交通機関でアクセスできるほか、各旅行会社で日帰りバスツアーを組んでおり、こちらも大変人気です。 旅行のスタイルに合った方法で、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。 お気に入りの動物を間近に見る事ができ、新しい、驚きの発見があるでしょう。

日帰りバスツアー

札幌発で旭山動物園の日帰りバスツアーが運行されております。 ご利用の際は事前予約が必要です。運行会社ホームページで詳細をご確認下さい。
【クラブゲッツ 旭山動物園バスツアー】https://www.clubgets.com/asahiyama_zoo/

施設名 旭山動物園
住所 〒078-8205 北海道旭川市東旭川町倉沼
電話 0166-36-1104
冬季開園 2020年11月11日(水)~2021年4月7日(水) / 午前10時30分~午後3時30分(最終入園/午後3時00分)
2021年11月11日(木)~2022年4月7日(木) / 午前10時30分~午後3時30分(最終入園/午後3時00分)
夏季開園 2021年4月29日(木)~2021年10月15日(金) / 午前9時30分~午後5時15分(最終入園/午後4時00分)
2021年10月16日(土)~2021年11月3日(水) / 午前9時30分~午後4時30分(最終入園/午後4時00分)
夜の動物園 2021年8月10日(火)~2021年8月16日(月) / 午前9時30分~午後9時00分(最終入園/午後8時00分)
休園日 2021年4月8日~4月28日、11月4日~11月10日、12月30日~2022年1月1日
入園料 大人(高校生以上) 1,000円 / 小人(中学生以下) 無料
動物園パスポート(有効期間1年間) 1,400円
公式HP https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/index.html

タビメグ[TABIMEGU]

旅を楽しくするための情報サイト・たびめぐ︕
おすすめの旅行情報や旬のイベントなど、今までの経験をいかし情報提供。旅を少しでも楽しくお過ごしいただくための 情報サイトを目指します。是非旅に出かける前に参考にして下さい。