写真/ピクスタ
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道東エリアで古くから湯治場として親しまれてきた川湯温泉。全国的には登別や湯の川、 定山渓ほどの知名度はありませんが、泉質がとても優れていて温泉好きの間では高い人気を誇る隠れた名湯です。 今回はそんな阿寒湖温泉をご紹介します。
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近くにある火山「硫黄山」の活動によって生まれた温泉で、 温泉川が流れており古くからアイヌの人々に「セセキベツ(熱い川)」と呼ばれていました。 温泉宿が営業を開始したのは明治時代になってからで、湯治場として利用されるようになりました。 昭和9(1934)年に阿寒国立公園(現・阿寒摩周国立公園)に指定されたことがきっかけで 多くの観光客が訪れるようになり、温泉郷としてさらに発展していきました。
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川湯温泉の最大の特徴はその泉質にあります。全国でも屈指の強酸性で、
pH値はだいたい1.6くらいです。(pH7が中性で、値が小さいほど酸性が強くなります。)
ちなみに、レモンはpH2.2前後なので、舐めるとレモンよりも酸っぱいです。
その効力は五寸釘を川湯温泉の湯に浸けておくと、なんと約1週間から10日間で溶けて無くなってしまうほどです。
このように聞くと恐ろしく感じてしまうかもしれませんが、
入浴しても人間の体が溶けて無くなったりはしないのでご安心を。
ただ、貴金属類や腕時計などは腐食してしまうので必ず外してから入浴しましょう。
この酸の強さのおかげで肌への殺菌効果があり皮膚病に効果があるほか、
皮膚の老廃物を溶かしお肌がすべすべになる効果もあります。
また、硫黄分が多く含まれていて保湿効果も高いといわれています。
さらに、豊富な湯量を活かして街を挙げて「源泉かけ流し宣言」をしており、
全ての施設で循環・ろ過していない新鮮な温泉をかけ流しで楽しむことができます。
このような元々の泉質の良さ、そして各施設のお湯へのこだわりが温泉ファンから高く評価されています。
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同じ道東エリアの阿寒湖温泉と比べるとコンパクトで落ち着いた印象ですが、 温泉街もあります。温泉街の中心には名前の由来となった温泉川が流れていて湯気が立ち昇り、 温泉らしい硫黄の香りを感じます。 川を流れるお湯も天然温泉なので、ある意味ではお風呂だけではなく川も源泉かけ流しと言えます。
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温泉街には足湯もあり気軽に温泉を楽しめます。 もちろん、この足湯も源泉かけ流しです。
写真/ピクスタ
「大鵬相撲記念館」では少年期を川湯で過ごした昭和の大横綱・大鵬に関わる資料等を見学できます。 大鵬の優勝額全てや化粧廻し、名勝負などを記録した写真などの資料や、 取組などを映した記録映画の上映が見学できるほか、屋外には大鵬の銅像も建っています。
写真提供/「プライムロード ひがし北・海・道」推進協議会
1941年創業の老舗ホテルで、2019年にリニューアルされました。 2階建て構造になっている大浴場が特徴的で1階の浴場は露天風呂になっていて解放感も味わえます。 食事は、春から秋にかけては山の幸、冬は近海の海の幸を中心にして、 旬の食材にこだわった北海道グルメの数々が並びます。
【施設名】 | お宿 欣喜湯 |
【住所】 | 〒088-3465 川上郡弟子屈町川湯温泉1丁目5−10 |
kakko【電話番号】 | 015-483-2211 |
【HP】 | https://www.kinkiyu.com/ |
大浴場 写真/「プライムロード ひがし北・海・道」推進協議会
「高温・中温・低温」の3段階の湯温を広めな湯船で楽しむことができます。 源泉までの距離は35mと近く、新鮮なお湯をたっぷりと味わえます。 木をふんだんに用いた素朴な雰囲気の露天風呂も魅力的。地元の食材を生かした料理もおいしい。
【施設名】 | 川湯観光ホテル |
【住所】 | 〒088-3465 川上郡弟子屈町川湯温泉1丁目2−30 |
【電話番号】電話番号 | 015-483-2121 |
【HP】 | http://www.iionsen.com/ |
露天風呂 写真/「プライムロード ひがし北・海・道」推進協議会
部屋数がわずか12室なので静かな雰囲気で宿泊できます。 川湯温泉で唯一の貸切露天風呂がある宿で、周囲に気兼ねせず温泉を楽しめます。 また、混浴の野外露天風呂「草原の湯」は川湯温泉で一番広い露天風呂で、屋根はなく、 辺りは沢山の木々に覆われ自然豊かで解放感抜群です。 女性専用時間が設けられているので、混浴が苦手な女性も安心して楽しめます。
【施設名】 | 湯の閣池田屋 |
【住所】 | 〒088-3465 川上郡弟子屈町川湯温泉2丁目6−25 |
【電話番号】電話番号 | 015-483-2011 |
【HP】 | https://www.yunokaku.jp/ |
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他の観光地も合わせて巡る場合は車を利用する方が便利です。
車なら釧路空港から川湯温泉街まで約1時間45分の道のりです。
公共交通機関を利用する場合は、釧路駅から釧網本線「川湯温泉駅」まで約1時間30分、
川湯温泉駅から温泉街まで路線バスで約10分です。
宿泊する場合は各ホテルで送迎バスも運行しているので利用すると便利です。
旅を楽しくするための情報サイト・たびめぐ︕
おすすめの旅行情報や旬のイベントなど、今までの経験をいかし情報提供。旅を少しでも楽しくお過ごしいただくための
情報サイトを目指します。是非旅に出かける前に参考にして下さい。
目次
1. 川湯温泉の概要
2. とにかく泉質がすごい
3. 温泉街もあります♪
4. 川湯温泉のおすすめの宿
5. おわりに