本物の車両で運転・乗車体験できる保存鉄道!「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」に乗ろう♪

2021年2月1日 十勝・帯広 遊ぶ

写真/ピクスタ

広大な北海道には、かつて数多くの鉄道路線がありましたが、 自動車の普及や、過疎化による需要減少の影響でその多くが廃線となりました。 廃線後も駅舎や車両が保存されている施設は各地にありますが、 「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」では、当時活躍していたディーゼル気動車を実際に運転・乗車体験することができます。

1.ふるさと銀河線りくべつ鉄道の歴史

現役当時のJR帯広駅乗り入れ運用(2004年6月撮影)  写真/ピクスタ

現在の「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」になるまでには紆余曲折の歴史を経ています。
もともとこの路線は、旧国鉄池北(ちほく)線として、 十勝地方の池田駅から北見地方の北見駅140キロメートルを結ぶ長距離のローカル線でした。 しかし需要の減少により、赤字を抱えていた国鉄の廃止対象路線となりました。 その後、国鉄の民営化に伴って1987年に一旦JR北海道に移行された後、 1989年に第三セクターで運行する「北海道ちほく高原鉄道」に引継がれて 「ふるさと銀河線」という路線名になりました。 しかし、さらなる過疎化の進行によって需要の減少に歯止めがかからず、 2006年に廃止、バス転換されました。

写真/ピクスタ

「北海道ちほく高原鉄道」廃止後、使用されていた気動車10両のうち6両と、 鉄道時代に使用されていた保線車両や機械、 陸別駅構内および陸別~川上間に残る線路や鉄道施設などを陸別町が取得し、 乗車体験・運転体験が出来る観光施設として整備することとなりました。 そして、2008年に「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」として生まれ変わりました。 現在の「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」は運送機関としてではなく、 陸別町の鉄道公園内で車両・鉄道施設などを保存・展示公開し、 乗車体験・運転体験を中心とした営業を行う観光鉄道として運営されています。

2.気軽にエンジョイ♪乗車体験列車

現役当時のCR75-3(999号・通称「白メーテル」)

乗車体験列車

実際に当時使われていた車両で乗車体験を楽しめます。 駅構内乗車体験列車では陸別駅構内の約500mを2往復し、所要時間は約10分です。 車両は現役当時から人気だった銀河鉄道999塗装の通称「白メーテル」で運行されます。 (運用の都合により、一般型車両に変更となる場合があります) 毎月第2・4土日とGWやお盆などの繁忙期に運行していて、 予約不要なので子供からお年寄りまで気軽に楽しむことができます。

写真/ピクスタ

さらに、 特別な日には陸別駅構内を出て北見方の本線上を走る特別乗車体験列車「銀河号」が運行されます。 時速20㎞ほどでゆっくりと、自然あふれる景色の中を走行します。 2021年は陸別駅から5.7㎞先の旧分線駅まで、往復約50分の予定です。
※2021年は5月5日、7月25日、8月15日、9月26日、10月10日に運転予定です。

また、駅構内の専用コース(1周400m)では、 足こぎトロッコで周回するトロッコ乗車体験もできます。

3.本物の車両を操る!運転体験列車

写真/ピクスタ

なんと本物の車両を自分で運転体験することができます。 プロの運転士の方が丁寧に指導してくれるので経験がなくても安心。 難易度に応じてコースが分かれており、 今までに運転体験をした回数に応じて、 より難易度が高くて距離が長いコースにステップアップできます。

写真/ピクスタ

初心者向けの「Sコース」では陸別駅構内約500mを2往復運転できます。 Sコースは小学生以上で、身長130cm以上ならば誰でも体験できます。
「Lコース」以上のコースは受講資格が18歳以上になりますが、 より本格的な運転体験を楽しむことができます。
「Lコース」では構内運転に加えて、出区点検などの作業のほか、 構内ポイントの転換などの貴重な体験ができます。

写真/ピクスタ

「銀河コース」、「新銀河コース」では陸別駅構内を出て本線上を走行できるようになります。 「銀河コース」では陸別駅から1.6km、「新銀河コース」では陸別駅から2.8km先まで運転が可能です。
さらに、2021年新登場の「分線コース」では旧分線駅まで 、 日本国内で列車の運転体験ができる施設の中でも最長の5.7㎞の区間の運転を体験できます。

運転体験はすべて事前予約制となっています。 詳細は公式ホームページをご確認ください。
https://rikubetsu-railway.jimdofree.com/営業案内/

4.ふるさと銀河線りくべつ鉄道へのアクセスと基本情報

写真/ピクスタ

公共交通機関で行くには不便な立地ですが、 それに見合うだけな貴重な体験ができます。
バス利用なら、北見駅前からバスで約1時間30分、帯広駅前からバスで約3時間の道のりですが、 どちらもあまり本数が多くないので事前に確認してから利用しましょう。
マイカー、レンタカー利用の場合は 最寄り空港である女満別空港から約1時間10分、とかち帯広空港から高速利用で約2時間、釧路空港からも約2時間です。 旧本別駅や旧足寄駅は当時の駅舎が現在は道の駅として利用されているので、 あわせて立ち寄ってみるのもオススメです。

施設名 ふるさと銀河線りくべつ鉄道
住所 〒089-4300
北海道足寄郡陸別町陸別原野基線69−1(道の駅オーロラタウン93りくべつ 内)
電話 0156-27-2244(ふるさと銀河線りくべつ鉄道/陸別駅窓口)
営業期間 4月24日~10月31日まで(2021年度)
営業時間 9:00~16:30(受付は16:00まで)
HP https://rikubetsu-railway.jimdofree.com/

タビメグ[TABIMEGU]

旅を楽しくするための情報サイト・たびめぐ︕
おすすめの旅行情報や旬のイベントなど、今までの経験をいかし情報提供。旅を少しでも楽しくお過ごしいただくための 情報サイトを目指します。是非旅に出かける前に参考にして下さい。