写真/ピクスタ
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季節によってダム湖の底から姿を現す幻の橋梁「タウシュベツ川橋梁」。 湖上に浮かぶ幻想的な姿が人気ですが、近年、老朽化が進み「いつ崩壊してもおかしくない」 といわれており、原形を留めた状態が見られるのは今がラストチャンスかもしれません。 今回は幻の橋梁「タウシュベツ川橋梁」をご紹介します。
幌加駅跡 写真/ピクスタ
「タウシュベツ川橋梁」は帯広市街から北へ約60キロメートルに位置する、
上士幌町のダム湖の底に沈んだ、旧国鉄士幌線で使われた橋梁です。
国鉄士幌線(しほろせん)は、帯広市の帯広駅から上士幌町の十勝三股駅までを結んでいた路線で、
タウシュベツ川橋梁は1937年に竣工しました。
その後1955年に糠平ダムの建設によってタウシュベツ川橋梁を含む一部区間が新線に付け替えられ、
タウシュベツ川橋梁は鉄道橋としての役目を終えてダム湖の底に沈みました。
(その後、付け替えた新線を含む士幌線自体も利用客・貨物の減少により1987年3月に全線廃止されました。)
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例年、糠平ダムの水が少ない1月頃から凍結した湖面に姿を現し、 ダムの水位が上昇する6月頃に沈み始め、8~10月頃には見えなくなってしまうことから、 幻の橋梁と呼ばれるようになり、やがて見物客が訪れるようになりました。
同じ旧士幌線遺構の第五音更川橋梁 写真/ピクスタ
旧士幌線の中でも、糠平駅付近から十勝三股駅までの区間は山奥にあるうえ、 全線廃止に先立ち長期運休により放置されていました。 そのため設備が草木に埋もれてしまい撤去が困難で、その結果、コンクリート製のアーチ橋などが多数残りました。 その後、廃線跡の設備、特にコンクリート製アーチ橋梁に関して、 周囲の自然景観とともに橋の形状の美しさが注目を浴び、 北海道遺産に選定されたほか、 一部の橋やトンネルなどは国の登録有形文化財にも登録されています。
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タウシュベツ川橋梁は現存する旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群の中では、 最大規模の橋梁です。 長さ130メートル、高さ10メートルで11連のアーチの優美な姿と、 渇水期のみに現れる珍しさ故に一番人気があります。
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しかし、水没と出現を繰り返していることが要因で、 他の橋梁よりも何倍もの早さで風化、老朽化が進んでおり、 実際に一部は少しずつ崩れ始めています。 そのため、いつ崩壊してもおかしくないといわれており、 原型をとどめた状態を見るのは今が最後のチャンスといえます。 しかし、この巨大な構造物が静かに自然へと還っていく様子は美しくもあり、 タウシュベツ川橋梁のもう一つ魅力でもあります。
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橋梁へ続く林道は許可を得た車両以外は通行禁止になっています。
NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンターが主催する有料ツアーに参加すれば、
間近でタウシュベツ橋梁を見ることができます。
その土地を熟知したガイドが案内してくれるので安心ですし、
長靴やスノーシューも貸してもらえるので気軽に参加できます。
参加するには事前予約が必要です。詳細は公式ホームページでご確認ください。
施設名 | NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンター |
住所 | 〒080-1403 北海道河東郡上士幌町ぬかびら源泉郷北区44-3 糠平温泉文化ホール内 |
電話番号 | 01564-4-2261 |
HP | http://www.guidecentre.jp/ |
展望台からの眺め 写真/ピクスタ
ツアーに参加するのは体力的に大変そうだなという方は、 ぬかびら温泉郷から国道273号を旭川方面へ8km進んだ地点にある「タウシュベツ展望台」から眺めることもできます。 展望台から橋までは約750メートル離れているので橋は少し小さく見えますが、 周りに広がる山や湖などの景色もあわせて眺めることができます。 お金もかからず、手続き等も必要ないため、気軽に見たい方にはオススメです。
施設名 | タウシュベツ展望台 |
住所 | 〒080-1403 北海道河東郡上士幌町ぬかびら源泉郷 |
駐車場 | 無料(5台程度) |
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タウシュベツ川橋梁がある上士幌町のぬかびら温泉郷までは、
帯広駅前から一応、路線バスはありますが、1日に4本しかないので
車の運転が可能なら自家用車・レンタカー利用がおすすめ。
ぬかびら温泉郷は全施設が源泉かけ流しの泉質に優れた温泉で、日帰り入浴できる施設も多いので、
タウシュベツ川橋梁を見学した後に温泉に立ち寄るのもオススメです。
施設名 | タウシュベツ川橋梁 |
住所 | 〒080-1403 北海道河東郡上士幌町ぬかびら源泉郷 |
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目次
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2. 一大観光スポットになった「池田ワイン城」
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4. 是非とも味わいたい1Fの試飲コーナー
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5. 池田ワイン城へのアクセスと基本情報